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君に熱視線゚
第20章 大切な人[後編]


「ちょっと、確認してみるわ…」



貴志は気まずそうに携帯を取り出しどこかに連絡を入れる




「もしもし‥



あぁ、俺‥

さっき妙な電話あったろ?あれ、やっぱ俺関係みたいだわ。

なんつってた‥‥‥あぁ、
‥‥あぁ‥そか。

わかった…今から戻るから」
―プツ―

「なんて!?」


いつの間にか側で電話の様子を見ていた晴樹が詰め寄る

「なんて言って電話が入ってたんだ!?」



「あぁ‥‥‥



“なえ”って女預かってるから返して欲しけりゃ今回のヤマから手を引けって…」


「なんだよ!?ヤマってのは!?」


晴樹の問いかけに貴志は目を泳がす‥


そう、例え親友であっても組内部の事をそう簡単には明かせない


そして、貴志は言いづらそうに口を開いた。


「あと‥‥‥



俺が関係ねぇから、今後は相手にすんなって言ったから‥‥‥

本部に掛ってきた電話も突っぱねたらもう、掛ってこないらしい…」


──っ!

「な‥に」

貴志の言葉に晴樹は愕然としていた──


電話が掛って来ない‥

ってことは苗は交渉する為の役には立たなかった‥

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