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君に熱視線゚
第20章 大切な人[後編]


……なえ…



──苗ッ!






なんでお前がっ‥





お前がこんな目にッ‥






「───…っ…」



晴樹は電源を入れた携帯を見つめていた



“兄さん‥ごみんね。”




最後に聞いたのは今にも泣き出しそうな声で自分に詫びる苗の声‥‥




聞きたくなくて‥


我慢できなくて‥‥



自分から縁切りをした‥





自分から‥‥







連絡を絶った──






留守録に残されたメッセージは自分の手で‥‥‥





消去した…







着歴には苗が自分と連絡を取るために一生懸命かけた跡がしっかりと残っている




そして受信歴にも──






「受信‥?」

──!?




晴樹は苗から届いた未開封のメールに慌てて目を通した──





[受信]
〔兄さん電話、出て‥〕



[受信]
〔兄さん‥苗は謝らなきゃいけないことぎゃ(;_;)〕




[受信]
〔苗は兄さんにとても悪いことをしてしまいました〕





[受信]
〔兄さんごみんね‥

おやすみなさい(^-^)Zzz・・・〕






苗からのメールはそれで終わっていた‥

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