この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第20章 大切な人[後編]
──ピシュッ―!
ガヂャン!!
消音付きの貴志の銃が事務所のドアノブを撃ち壊す──
その瞬間、裏のガラス窓が一斉に叩き割られ組員達が押し入ると同時に晴樹達もドアから飛び込んだ!
「動くんじゃねぇ!!‥」
銃を構えて叫ぶ貴志と攪乱戦法をとった鬼頭組の組員達は部屋の中で鉢合わせる──ッ
「‥‥‥‥
どういうこった…
もぬけの殻じゃねぇか!??
!?っ──
お前ら‥部屋を捜せ!! 」
「へぃ!」
威勢のいい返事と同時に組員達が人気のない事務所の部屋をシラミ潰しに見てまわる。
そして、晴樹はある場所を見つめたまま呆然と動かなかった‥
様子のおかしい晴樹に気付き貴志は声をかける
「どうした‥晴樹?」
晴樹の見つめている位置に視線を向けるとそこには‥
血を引きずり回したような跡が‥‥‥
‥ついていた──
貴志は舌を打って顔をしかめた。
やばいな…
始末してすぐ捨てちまったか?──