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君に熱視線゚
第21章 仁義!
「じゃあ、こちらの部屋へ‥」
宴の食事を済ませ貴志と晴樹は別の部屋に通される。
そして苗は晴樹の視線から逃れるべく、組の若い衆らと宴の片付けをせっせと行なっていた‥
「お嬢、やめて下さい!!
お嬢に片付けなんかさせたら俺っちが親父に叱られちゃいますっ
お嬢は鬼頭の方達と奥の部屋で話でもっ」
「いやだっ
苗に片付けさせてぇっ」
「そんなっ」
二人で膳の盆を奪い合う。苗はなるべく晴樹の近くに居たくなかったのだ
‥だって兄さん宴の間もずっと怒ってるんだも゙っ
そぅ、睨みは途中で緩和されたが異様なオーラは相変わらず纏ったままだった。
「まぁ、その辺に腰掛けて楽にしてくれ‥」
御大の勧めで貴志達は高級ソファに腰掛ける
「今回の件は
ほんとに悪い事しちまったなぁ‥‥
鬼頭の方にもお苗にも‥
恥ずかしい話だがこれで、うちが統率取れてねぇのが一目瞭然だろ‥」
御大は静かに語ると武に目配せした。
―ガチャ!!
「オラッ!早く入れっ!」
武に怒鳴られ、蹴りを喰らい連れて来られたのは苗を拉致した、血だらけになった3人の男達──