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君に熱視線゚
第21章 仁義!
「辰治から連絡を受けてな…
うちの若いのが何かしでかしたってんでよ、
すぐに武に動いてもらったんだ…
なんとか間に合ったみてぇで幸い大事にはならずに済んだが──
こうなったのは全部俺の責任だ…
どうか詫びを入れさせてくれっ──」
「──!?」
御大はそう言うとソファから立ち上がり、床に頭をこすりつけて土下座を始めた
「ほんっとに‥
すまなかった──!!
これから世話になろうってぇお方に多大な迷惑をかけちまってッ‥
自分のふがいなさをただ、恥じるしか出来ねぇッ‥!」
『『親父ぃ──!!』』
御大のその姿に部屋に集まっていた幹部達が声をあげて駆け寄る!
「テメェら放せッ──
こうでもしなきゃ俺の気が治まらねぇんだ!!」
「いや、御大…
御大にそこまでされると俺が叔父貴に何言われるかわかったもんじゃねぇ‥‥
だったら今すぐ、顔を上げてもらえるように、俺も土下座して頼むしかねぇかな‥‥‥‥ニヤ」
貴志はこれならどうだとばかりに笑みを浮かべた。
「‥うむ…
さすが、跡目だな‥
頭が切れる。
そう言われちゃ俺は頭を上げるしかねぇ…」