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君に熱視線゚
第22章 君に熱視線゚


「ご両親には無事だったともう伝えておるから──」


お爺は晴樹にそう言うと今度は組の者に話しかける



「ところで苗ちゃんはまだかな?
早く元気な姿が見たいんだが?」


そんなお爺に組の者は困り顔で答えた。


「それが‥‥






腹が痛いとかでトイレから出てこないんで‥‥」


『『トイレから!??』』


その場のみんなが声を揃えた──













そして苗は‥



‥あぃたたたぁ‥っ‥

ひょ
ピーピーシャーシャーだょッ…




晴樹に睨まれた恐怖とこれから裏画像で怒られるッ‥


そんな恐怖で神経性の下痢に見舞われていたのだ。







―ドンドン!!

「お嬢っ
大丈夫っすかッ!??」


扉の向こうからは若い組員が必死で苗に呼びかけてくる



―カチャ‥‥‥


「‥‥もぅ出ないょ‥



お腹は痛いのに‥

もぅ出ないょぉ‥グスっ‥‥」

「‥っ」



全部、出しきってしまったようだった……


「とりあえず‥
コレ飲んで下さい」


組員からもらった赤玉の薬を飲み皆が待っている部屋に苗は連れて行かれると、扉のすぐ近くに居た晴樹を見つけ、苗は脅えた──!

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