この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第22章 君に熱視線゚
「ふざけんなっ!!──
このックソ女!!
なんかある度に兄さん兄さん!言いやがってっ!!」
「ぅ!?‥‥
うぁぁあん!!!
ひどいょ兄さん!!
苗は失恋したばっかりなんだょぉ‥‥グェッ‥ぅぅ
ちょっとは‥うぇ‥‥優しくしてくれたっていぃじゃないさぁぁ‥‥ぅぅッ‥
兄さんのばがぁ!!!」
「うるせぇ!!
テメェがバカだッ!
なにたった二日付きあって振られてんだよ!!?
バッカじゃねぇの?!
ハハンだッ♪
日頃の行いが悪い証拠だろッ!!?」
「──…な…!!?
うっ‥‥ぅぅッ‥‥
ひどいよぉー‥ぅぁん‥
」
‥ほんとに酷いな。。。
車の中で静かに傍観していた貴志と組員達は思っていた。
‥しかし、うるせぇ‥
狭い車内で苗の泣き声と晴樹の怒鳴り声がこだまする──
騒音の何物以外でもなかった…
ただ、
貴志は思う‥
‥まぁ、こいつがこれだけ興奮するってことは‥‥
やっぱ惚れてる証拠なんだろうな……。
貴志は隣の二人をちらっと見るとそっと両耳を塞いでいた…