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君に熱視線゚
第22章 君に熱視線゚
帰りの車の中ではまだ、晴樹と苗がバトっていた──
「うぁあん!‥‥ズッ‥
兄さんは苗を恨んでるんだぁ!!‥」
「あぁ!!
よくわかってんじゃねぇかっ!!
だいたい、何だお前っ!?
なんでその携帯に夏目から掛って来るんだよ!!?
俺のゆーこたぁひとっつも守らねぇくせに勝手放題言いやがって!?
恨みたくもなるわっ!」
「はぁぁぁ‥
ひどいよぉ‥ぅぇッ‥
メールはパケ放題だからお金かかんないと思って‥ぅぅ
電話だっでさッ‥
大ちゃんからかけたらお金掛らないからってッ‥
大ちゃんがッ‥‥‥ぅぅ‥
大ちゃんのばがぁ‥‥‥」
‥大ちゃん大ちゃんって、なんでコイツわかんねぇんだょ‥‥‥‥クソッ──!
「金の問題じゃねぇだろ!?
俺がッたかが携帯代のことでとやかく言ったか!?
お前は俺が、そんなセコイ奴だと思ってたのかよッ!?」
「 ぅぅ‥ぇッ‥
だって‥決まった人以外に番号教えるなってぇ‥ぅ
」
「‥‥な、‥
当たり前だろ!??
そう言わなかったら‥」
言わなかったら、夏目と連絡取り合うじゃねぇかょ‥
結局、は言っても無駄だったけど…