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君に熱視線゚
第3章 ランチ

「うわっ、ちっちゃっ!?…」
苗は、エスプレッソを初めて見たようだった‥‥
ちぃ〜さな カップを手にとり眺め‥呟く…
「コレが1200円‥‥‥」
苗は一口で飲み干した瞬間、えもいわれぬ渋い表情を決め込んだ
… グァ!大人の味やっ
「‥ぷっ」
逐一、苗の表情を観察していた晴樹のツボにハマった‥
苦味が残るのか、苗は飲み干した後もラクダのように口を動かす
そんな苗に、晴樹は追加でカフェオレを頼んでやった‥
苗は運ばれてきたカフェオレを口にし、幸せそうな顔で満足している。
「落ち着いた?」
晴樹は声をかけた‥‥
… いいなぁ‥苗‥
苗と晴樹のやり取りを見て中島は思った‥
晴樹はいやに苗に構う‥
…いつの間にか“苗”って呼び捨てだし…
そんな苗が中島は羨ましかった‥‥‥
あの合コンの日以来どうやら苗は晴樹のお気に入りになったようだった‥‥
隣にいる由美も緊張していてあまり話していない…
…晴樹サンは苗の何を気に入ったんだろ?
家族構成?満作父さん?‥
ただ、単純に晴樹サンが苗のキャラを気に入ったのであれば真似しようがない…
… あたしも個性的にならなきゃ!

