この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第26章 夏休みの予定
由美の情報に苗は結構ショックを受けていた。
「じゃあ‥
あたしは‥‥‥
遊ばれちゃった‥んだ…
ボロボロになって捨てられちゃった‥んだ‥ぅぅ‥」
‥いゃ‥別にボロボロにはされてないと…
由美は悲壮感を漂わせボソボソと呟く苗をなだめようとしたがただ、苗はちょっぴりこう言うセリフに憧れていただけだった。
それでも、まったく平気な訳ではない‥
それなりに、苗も彼氏が出来たことにちょっぴり浮き足だっていたのも事実──
それが、たった2日でしかもフラレてしまったというのは、かなりショックだった。
‥グスッ‥‥大ちゃんから好きだって言ってきたのに…大ちゃんから付き合ってって言ってきたのにっ‥
せっかくメル友増えたと思ったのにぃ──‥
「──フゥ‥
男と女の関係って硝子細工のようにもろく儚いものなのね‥」
「‥誰アンタ?…」
アンニュイな表情でため息交じりに語る苗に由美はツッコム‥
苗は傷心の自分に浸りきっていた──
「どうでもいいけど、携帯がさっきから光ってるよ」
「ぇうそ?怒られるっ
兄さんからかも」
そぅ由美が隣にいるってことは、電話は晴樹か自宅からしか掛ってこない‥