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君に熱視線゚
第28章 事件!

冷血で冷酷‥

人の血も通っていない‥



そんなイメージの武があの日、初めて苗にハグをされて人間らしさを見せたのだった──



真っ赤な顔を見られないように武はうつ向きながら無言で作業に取り掛かり始める。



「あ、お嬢が!!」

「──ッ!!?」

作業をしていた組員の叫びに武の顔が引き締まる!!


お嬢に何かあったのか!!?

そんな表情で見せた途端、組員は不敵な笑みを武に向けた。

「おにぎり握ってる‥ニヤッ」

「‥‥お前──っ…//」


武は赤くなりながらキレている。

コチラの作業場からは台所で苗がおにぎりを握ってる様子がよく見えていた‥


‥お嬢サン‥//‥


熱いご飯を一生懸命握ってる姿にかいがいしさが伺える…



「兄貴ぃ
そんな腹減ったんすかぁ?おにぎりばっか眺めて‥」

「なっ?!
別におにぎりを見てた訳じゃ──…//」

「あれぇ〜じゃあ、何見てたんですかぁ〜?‥
後はお嬢しか見えないけどなぁ〜‥‥?」

「‥///…う、…うるさいっ!作業に集中しろ!!」


ニヤニヤしながらカマを掛けてくるマサに武は逆ギレしていた。












そして一生懸命おにぎりを握る苗は鞄の中で鳴りっぱなしの携帯電話に気づかなかった‥

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