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君に熱視線゚
第29章 恋慕
『今から夜行列車で田舎に帰るからさ
もしかしたら携帯繋がらないかもって思って
兄さん、苗が携帯取らないと怒るじゃん
だから、一応知らせとこうって。
お土産買ってくるからねんじゃ。』
「ちょっと待て
お前、自分の言いたいことだけ言って切るんじゃねぇ!!」
とに、コイツは
人がどんな想いして待ってたと思ってんだよッ
『え、なに?何かあるのかね?!』
「ぃ、いつ帰って来るんだ?」
『‥とねぇ…16日!!』
「――‥16!?」
‥何だよソレ‥まだ、8月にだって入ってねぇぞ
2週間以上もあるじゃねぇか!??
『ぁ‥兄さん!!もぅいい?列車来ちゃったから
じゃ、お土産楽しみしててね!!』プツ―
「ツ――――――」
晴樹の携帯からは不通の通信音が寂しげに響いていた
‥2‥週間?
マジかよ
ちょっと‥
耐えらんねぇーって‥
晴樹は額に手を当て考え込む‥
2週間はちょっと辛過ぎだろ?!
4日で限界きてんのにッ‥
クソッ!!始めから知ってりゃこんなくだらない意地なんて張らなかったっ…
晴樹は自分から連絡しなかった事を後悔していた‥