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君に熱視線゚
第30章 田舎
「その通りでございますワインは生き物っ!‥その時の畑 葡萄の品質 気候によって確実に味が変わってしまいます。
保存状態によってもっグラスの注ぎ方によってもっ‥」
「──…もういいよ」
「はぃ?」
「俺はわかったから…
向こうでお客が呼んでるよ」
離れた場所では一向に気づかないソムリエに客が手を振っていた‥
「あ!では、話の途中ですが失礼致します」
晴樹は小うるさいソムリエを追い払った‥
‥ふぅ
目配り気配りナシ!!
挙句に場の空気が読めない‥‥‥最悪な五つ星ホテルだな‥
この分じゃいつか潰れるぞ?ホテルの造りは最高なのに‥
晴樹はホテルを見回した‥
‥外観よし‥ 内装よし‥ 料理は素材にしては‥値段が高いな……
案外、経営状態は火の車だったりして‥と、あとはやっぱ人材教育か‥‥
どうにか成らないか後で親父に話してみるか‥
晴樹はいつの間にかトップに立つ術で大事な事を身につけていた
色々と模索しながら晴樹は食事を済ませ、部屋に戻る‥
秘書の村井に調べて欲しいことをメールで送り一息つくとシャワーを浴びた‥