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君に熱視線゚
第3章 ランチ
“料理を持って帰れない”
この言葉にショックを受けている苗を落ち着かせるように晴樹は続けた。
「そのかわり、別の持ち帰り用意してるからそれで勘弁してくれ」
「え?そうなの!?‥‥
ほんとに!?」
「あぁ‥だから、座ってくれないか?」
突然、勢いよく立ち上がった苗は周りの視線を一身に受けている。
晴樹の言葉に安心した苗は言われるまま椅子にぽすんッと腰掛けるとショックでこわばった表情を再びパァとほころばせた‥
「なぁんだ‥‥
そっかぁ!!
よかったぁ‥ヘヘ
いやぁ!実は弟達が持ち帰り楽しみにしてたからさっ!!」
苗は、ヨカッタヨカッタ!を連発してニコッと晴樹に笑いかけた
そして再び晴樹はその表情に目を奪われる‥
「‥──っ‥///…」
食後のコーヒーを飲んでいた晴樹は味わうのも忘れ、口に含んだコーヒーをゴクリと咽喉に流し込み、そんな苗から目を離せなかった‥
そして再び中島に指摘される
「晴樹サン‥‥」
「え‥‥何?///…」
「顔が‥‥赤いです‥」
「‥‥‥赤い?///
マジで!?‥‥熱っぽいのかな?」
‥言われてみれば何だか顔が熱いような気が‥‥
晴樹は自分の心の変化に疎かった‥