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君に熱視線゚
第32章 愛着
「んじゃ、兄さんご馳走様!」
「あ、ちょっと苗っ‥」
顔を洗って支度をすませ別れを告げる苗を晴樹は呼び止めた
「おばさんとこは人手が要るんだろ?」
「うん?‥」
「俺もう、自分の用事済ませたから雑用ぐらいなら手を貸すけど‥‥//」
用事なんて元々ない‥
苗の側に居たい‥その想いだけでここまで来た―――
密かに不安な気持ちを抱え晴樹は苗の返事を待つ‥
「兄さん手伝ってくれんの?
バイト代出ないよ?それでもいい?」
「別に稼ぐのが目的じゃないから‥」
「わかった!
おばさん喜ぶよ!!
一緒行こ」
「あぁ‥//」
笑顔で返事を返す苗に晴樹の胸がうずく‥
「じゃぁタクシー呼んでもらうから待ってな。」
「えぇっタクシーで行くの!?すぐ近くだょ、もったいないっ歩いてこうよ!」
「わかった」
力説する苗におされ晴樹は諦めた‥
このクソ暑いのに歩きか‥まぁ、苗と一緒なら歩いて行くのもいいかな‥//
晴樹はフフッ‥と笑みを溢す
ミィンミンミン‥
「マジ暑いな
どの位歩くんだ?」
「ん?15分位で着くよ」
「‥15‥」