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君に熱視線゚
第32章 愛着

たしか、お盆過ぎにいつも学園の生徒達に学割で開放してくれるとこだよな?


夏目は自分の兄貴が結城学園に通っていたころ何度か家族で利用したことのあるホテルを思い出した。


「いつ、行くんだ?」


夏目は海に探りを入れる。
「まだ、決まってない!
苗姉が16日に帰って来るから、それからだよ」

「16まで!?‥
結構、長く居るんだ?」

肩を落とす夏目に空が工作中の手を止めて言った

「親戚の民宿の手伝いがあるんだ、それに悟兄ちゃんも毎年、姉ちゃんに会うの楽しみしてるからさ」

「悟兄ちゃん?」

「姉ちゃんのダーリンだよ」

「ダーリン!?」

「悟兄ちゃんがそう呼べって」


「‥‥‥」

──!あぁ‥

もしかして…


『バカだから嫁にするって言ってたもん!!』

‥って、奴か!??


夏目は図書館で晴樹に怒られ反発する苗を思い出す。


‥幼なじみ‥か…


「なぁ、そいつ‥って

いくつなんだ?かっこいいのか?」


「ん?今、中3だよ。
すげーチビだけど剣道、めちゃめちゃ強いんだ!!」


‥すげーチビか‥‥


三つ子達は去年の悟しか知らなかった‥

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