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君に熱視線゚
第32章 愛着

途中でプツっと切れた携帯を開き晴樹は着歴を見て手を止めた‥‥



‥夏‥目?



‥‥‥なんでこいつ今頃!?


晴樹の顔が不安気に曇り始める。

再び鳴り始めた携帯の受ボタンを晴樹はじっと見つめた


‥苗、頼むから電話出てっ!

夏目は苦し思いで携帯を握る手を震わせていた―――
緊張で胸がドキドキする‥



‥出た!?

呼び出し音が途切れ一瞬の沈黙が流れる‥

「あ‥‥苗?
俺、わかる?‥」

受話器の向こうから緊張で上擦る夏目の声が聞こえてきた。


『‥‥‥』

「あ、の‥
夏目、だけど‥‥‥」


返事を返してくれない苗に夏目は息苦しさを覚え始めていた

‥やっぱ、今更‥とか思われたかな‥‥っ‥



夏目は勇気を振り絞って言葉を伝えた

「苗‥
あの、‥‥俺っ‥

俺さ、苗ともうっ一回‥
やり直したっ‥」プツ――

‥えっ?


耳に当てた携帯からは不通音が繰り返す‥

‥切られた―――

マジで?‥

俺のこと、そんなに嫌になった?

胸が痛いのか喉の奥が熱いのかもう訳がわからない。

ショックが大き過ぎて涙も出なかった。

夏目は視点の定まらないまま携帯を耳から外した…


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