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君に熱視線゚
第33章 夏祭り

悟は遠い過去を思い出すように幼い頃のことを語り始めた‥

「アイツのは突発的なヤツで体が少しでも疲れると急に高熱が出るんだ‥

昔、家から離れた河原で遊んでた時に急に高熱が出て苗の奴動けなくなったんだよ。
周りに大人も居なくて苗をその場に置いて急いで近くの人に来てもらったんだけど、その時すごい怖かったんだ‥
もし、迎えに行って苗が死んでたらどうしようって‥」

「‥‥」

「その時呼んできた人が苗を抱きかかえて連れてった時になんかすごい悔しくて‥‥いつも、何かあったら俺が守ってやる!とか言ってたのに‥
何にもできなかったのが悔しくて──

その時、早くデカクなって今度こそは絶対俺が守るんだっ!とか子供ながらに思ったんだけど

苗、引っ越しちゃったからさ‥
さすがにデカクなれても側に居ないんじゃ守りようがないし…」

「たしかにな」

晴樹は相づちをうちながら聞いている

「だから、向こうでも苗を守ってくれる奴がいたらな‥って!」



コイツほんとにイイ奴だな‥


悟の器の大きさに晴樹は時期、東郷家の当主の影をみた気がした


苗のことをひたすらに守ろうとする悟の気持ちに胸を打たれた晴樹だったが‥‥

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