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君に熱視線゚
第33章 夏祭り
「カップルの巣窟だなここは‥//」
晴樹の照れ隠しの言葉に苗は無言で頷いた
そんな苗を晴樹は見つめる
‥なんで今日はこんなにしおらしいんだ?
あんま、可愛いと変な気になりそうだ‥//
変な気なんて今日に限ったことではないのだが、今日はホントに変な気分だった
「苗‥口に何かついてるぞ」
苗を見つめていると唇にたくさんの青ノリがついている。
さっき屋台の焼きそばを食べた時についたようだ‥
晴樹は指で青ノリを丁寧にとってやる
‥こんなとこは苗らしいと思うけど
晴樹は結構真剣にしぶとい青ノリと格闘していた
兄さん‥
やっぱり今日の兄さんはいぶし銀だょ‥//
「‥‥‥‥
苗…//
そんな目で見たらキスするぞ!!」
苗の顔を両手で包み親指で青ノリをとってくれる晴樹に釘付けになったように苗は魅入っている
そんな苗の表情に晴樹は肩で息をすると親指の動きを止めた‥
「乾いてるな……っ濡らさないともうとれない──…」
「‥んんッ‥ッ‥」
お前が悪い‥//
そんな顔して俺を見るからっ‥
晴樹は苗の顔を捕らえたまま自分の唇を押し付ける
そして咳き込むような荒々しいキスを無我夢中で繰り返した