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君に熱視線゚
第33章 夏祭り

照れながら口をモゴモゴさせる苗を見つめる晴樹の瞳に光りが揺らぐ



「キス以上は?」




「‥え?」




「キス以上は?‥‥」


真剣な眼差しで見つめ、答えを迫る晴樹に苗は怯えながらもドキドキしている


‥兄さん‥その顔もすごくいぶし銀だょ‥//
でも、それ以上はちょっち…





「‥‥クスッ‥冗談だよ!!

そんなに焦んなって!」


「──!?‥‥///‥」


そう言って笑った晴樹の表情に苗は目を見開いた――



返事に困る苗の頭を晴樹はあやすように撫でる‥

その手を止めると苗の唇に軽いキスを繰り返し落とした


「今は‥‥」


「‥//?」


晴樹は唇を放してボソっと呟く‥
ただその呟きは小さ過ぎて苗にはよく聞き取ることができなかった



「じゃあ、
そろそろ行くか?」

もう一度、苗の頭をポンポンとはたき晴樹は再び苗の手を取り歩き始めた。

晴樹は何気にふっと目を細める


‥今は‥

まだ、キスだけで我慢してやるよ…



いつまで持つかわかんねぇけど


そう思いながらもただ、今日はちょっと“兄さん”という枷から抜け出せたような気がして晴樹はすごく嬉しかった…


気持ちが何だか軽くてくすぐったい感じがする‥

晴樹は苗に視線を流すと満面の笑みを浮かべていた

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