この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第34章 誤解
‥ん?
あれ!?‥‥大ちゃんだ。
街に買い物に来ていた苗は少し先のほうでイチャイチャしている(遠目だとそう見える)夏目とアキを見つけた。
『夏目クンコロコロ彼女代えるらしい‥』
由美の言葉を思い出した。
‥じゃあ、新しい彼女サンかな?‥‥フム
不二子ちゃんほどじゃないけど、ナイスなバディだ──
苗はアキを賞讚していた。
苗はキャミソールから伸びたアキの細い二の腕をみて自分の腕を掴む‥
‥うーむ…やっぱりダイエットしなきゃだょ…
だからフラレるんだなっ
ぅしっ、頑張ろっと!
至って前向きな苗は、邪魔しちゃ悪いと通行人に紛れるように夏目達から少し離れた場所を通ろうと気を使うことにした‥
だが夏目が気づかない筈がない‥‥
‥?!‥‥
‥うそ…
マジかよ?…
夏目の鼓動が急に激しく打ちつける
「‥放‥せ」
「ぇ?」
‥なんでこんな時に!?
夏目の呟きにアキは腕を組んだままキョトンとしている
「いーから腕、放せよ!!」
「…!?…きゃっ――」
夏目は勢いよくアキの腕を振り払う!
‥やばい‥
見られたかもしんねぇ!
そんな思いで夏目はこちら側へと歩いてくる苗に目を向けた‥