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君に熱視線゚
第34章 誤解
「過ぎたことはいいだょ。若いんだから青春を楽しまないとっ!
だから、苗もクリスマスまでに彼氏探すんだっ
悟ちゃんがさっ、若い時に思いっきり遊べって!」
苗の言葉に夏目は唇を強く結んだ。
‥彼氏探すのか?
俺じゃもうダメだってことだよな‥
夏目は重い足取りでバイクの場所まで苗を連れて行く
‥はぁ。
やばい…
なんか泣けてきそ‥
夏目は帽子のつばをグッと下げ、顔を隠した
隣に目をやれば、予定よりも多く洗剤を購入できてご機嫌な苗が、セリフ交じりのアニソンを歌っている
ほんのちょっと会わなかったうちに少し髪が伸びた気がする‥
‥苗‥‥俺‥
恋愛の先生なんてなれねぇよ‥‥‥
諦め方だって知らねぇのに恋愛の先生なんて―――
夏目は苗のリュックに入りきらなかった荷物をバイクのシート下にしまい、エンジンをかけた。