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君に熱視線゚
第35章 バカンス
「これ、自力で膨らませってか?
死ぬぞっ‥膨らますヤツあるだろ」
どうやらお爺に買ってもらったらしく、かなり大きめのワニの浮き輪を晴樹に膨らましてくれと空は無言で訴えたようだった
そのやり取りをお嬢達は見つめている
「ねぇ晴樹‥この子達親戚の子?」
「え、あぁ‥だから、お前達に構ってやれないから‥じゃな。」
丁度いい断り文句ができたと思い晴樹はそれを理由にお嬢達の元から立ち去る。
‥ふぅ、よかった。
無事にお嬢達を煙に巻いて安堵していると晴樹は嫌なヤツと目があった―――
「あ―――!!
イエローじゃん!!
お前も来てたのか!?」
仲間を見つけたと、陸が興奮しながら叫ぶ
夏目はダチを誘って海に来ていた‥
もちろん目的は‥苗…
この間、苗を送った時に今日、海に行くことを聞いている。
二人はメールでやり取りをしていたのだ‥‥
「なんでテメェがいんだよっ」
「‥‥だってここ、学園の生徒に開放されてるじゃないですか?
俺、何回も来てますよ‥」
晴樹の問いかけに夏目は平然と答える
「夏目くーん!」