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君に熱視線゚
第1章 きっかけ
「もっと青春を謳歌しようよっ! 悲しすぎだよ!! 短い青春を生活のためだけに費やすなんて!!」
「…わ、わかったっ! わかったから…落ち着いて由美っ」
由美は苗の肩をがたがたと激しく揺さぶる
「…よ、よしっ。カッコイイの見つけてくるから、どんなのがいいの?」
「さすが、苗! え〜とねぇ…優しくてぇ〜洗練されててぇ〜‥」
「うんうん…優しくて洗練っと…」
苗は食べ掛けていたお弁当をつつきながら、由美の好みのタイプを頭にインプットしていった
「んでぇ〜‥」
まだ、あるんかい!?…
「……んで?…」
「イケメンでモデルみたいなスタイルだったら最高!! かな?」
「…っ…そんなの無理っす!!」
苗はお手上げ!と言わんばかりに食べ終わった弁当箱をカシャンと放り投げた。
「由美さぁ、もっと現実を見るべきだよ! だいたいそんな、優しくて、洗練されてて? んでなに? イカメンでモデルなみのスタイル? いるわけないっしょ!!
そんなお坊っちゃん!
せめて、二つに絞っておくれでないかい?」