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君に熱視線゚
第35章 バカンス
「まーいいや、とにかく一回沖に上がろ?苗を足のつくとこまで連れてってよ」
「‥‥‥」
そういう苗を夏目は無言で見つめ返す‥
「大ちゃん?」
「嫌だよ──」
「………」
「俺、苗ともう少しこうしてたいから‥」
「‥‥‥」
‥それに‥
今、下半身がビンビンだし‥//
そう‥とても今、沖に上がれる状態ではなかった
無言のまま二人は波に揺られチャプチャプと漂う
そんな中、先に沈黙を破ったのは夏目の方だった――
「なえ‥‥‥」
夏目は苦し気に眉をひそめ苗の首筋に顔を埋める
「苗‥もっかいだけ──
もぅ一回だけでいいから‥俺のことちゃんと考えてッ」
「‥‥‥」
「苗?‥‥‥」
何も言ってくれない苗の顔を見ることができなくて、夏目は苗の肩に頭を置いたまま聞き返す
「ダメだよ‥」
「──っ…!?
‥‥‥‥な、んでッ
なんでダメなんだよッッ!
俺っ──‥苗のことこんなに好きなのにッッ!!」
‥すげー好きッッ
絶対に好きッ‥‥
‥‥‥っ‥むちゃくちゃっ‥‥き‥
夏目は苦しくて言葉にできないまま苗を強く抱きしめた‥