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君に熱視線゚
第35章 バカンス
「だって‥‥‥
大ちゃん‥
彼女のサイクルがメリーゴーランドなみじゃんっ‥
苗はついていけないだょ
‥だからさっ、苗も経験積んで頑張るからそれまで待って!!」
「っな‥んだよそれっ
スゲー意味解んねぇ!!
そりゃ確かに‥苗と知り合う前は、彼女もコロコロ変わってたけど‥‥‥俺‥
苗のこと好きになってからぜんぜん‥‥‥
苗と別れてからも彼女なんて作ってないしッッ‥
苗‥‥以外に興味なんて‥」
‥なんかすげー悲しいっ
こんなに好きなのになんでんなことゆーんだよッッ
うっすらと夏目の瞳に涙が溢れる
「──…!?大ちゃん」
「‥‥‥苗だけだかんな!!俺をこんなことで泣かすの!!
なんで信じてくんねーんだよ!!!」
夏目は叫ぶと再び苗を強く抱きしめた
「苗に飽きて別れた訳じゃない‥!
俺、‥‥助けてあげられなかったからッッ‥
あの時、苗を助けてあげられなかったからっ‥
自分で自分が嫌になったから‥‥っ‥と‥もっと、苗にふさわしい男にならなきゃって‥!!」
「‥大ちゃん‥‥」
「なのになんだよ、苗のその言い方‥っ!
スゲー辛れじゃん俺っ!‥」
「‥‥‥ごみんね‥」
苗は夏目の頭をそっと撫でていた…