この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第35章 バカンス
「そだよね‥
そー言えば、大ちゃんあの時メール沢山くれてただよね‥
帰りも迎えに来てくれてたし──‥‥‥
でもなんであの時先に帰っただかね?」
苗はふと、あの誘拐事件の時、先に帰ってしまった夏目を思い出した
「あれは‥‥」
‥アイツに負けたって思ったから!‥なんて絶対言いたくない!!
苗に聞かれ夏目は困惑していた
「と‥とにかく!!
俺は苗のこと好きだからっだから‥‥‥いますぐやり直したいなんて言わない!」
「‥ぅん、わかったょ」
「ぅん、‥じゃねぇよ!話しを最後まで聞けっ!」
そう言うと夏目は苗をまっすぐに見据える
「苗‥
俺、‥今度、競泳で都大会に出るんだ‥‥
それでいいタイム出せたら国体に出るから‥
優勝したら‥もう一回‥
‥‥もう一回俺と付き合って下さい!!
──お願いします!!」
夏目は苗を抱きしめる腕に力を込める
‥苗──ッ 頼むから俺にチャンスをくれっ!!
「──……はぃ」
「───……え…マ‥ジ?
──…っ‥マジで!?…」
苗の返事に夏目はパッと顔を輝かせる
そして念を押した