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君に熱視線゚
第36章 続 バカンス
「うぁ‥‥ぁぅ‥‥ぅぅ
ィたい‥グスッ‥
嫌な痛さだょぅ‥‥ぇっく」
ズキズキとしてくる痛みに苗はぐずりだした
「苗! 大丈夫か!?
たぶんクラゲだと思うから!!」
夏目は慌てて苗を連れて沖に上がった
刺された部分がみるまに赤く腫れてくる
苗は太ももを刺されていた
「苗──!
お爺が向こうの海にって‥」
海から上がってきた二人をちょうど見つけ、晴樹は声を掛けながら近づく‥
「――!‥‥‥
もう刺されたのか?」
ぐずってる苗の様子に気づき晴樹は言った
「どれ、見せてみな‥」
晴樹はしゃがみ込んで苗の白い太ももにソッと触れる‥
「すげー腫れてるな‥‥」
「‥っ!!
そっちの足じゃないだょッ刺されたのは!!」
晴樹は刺されていない方の足を見て言っていた
「冗談だよ
免疫があんまり無いんだなこっちの足も、結構腫れてきてるな‥‥」
‥ムムッ…“こっちの足も”って言ったなっ…
晴樹の言い回し方に苗は敏感に反応していた
「お前は刺されなかったのか?」
晴樹は夏目にも確認を取る
「いゃ‥俺はべつに‥‥」