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君に熱視線゚
第36章 続 バカンス
「じゃあもういいな‥苗は理事長が呼んでるから連れてくぞ」
「──!
‥は、ぃ…」
苗を怪我させてしまった手前、夏目は何も言えずに頷く‥
「ホテルの病院で傷の消毒をしてもらうから」
晴樹はそう言って苗を連れて行く
夏目はその後ろ姿を見つめた
‥苗‥‥
まぁ、約束はできたから‥
そう思いながら叫んだ
「苗──ッ!!
ごめんな──っ!
後でメールするから!!!」
その言葉が聞こえた合図に苗は手を振って答えていた
「ぅぉぉ‥‥苗ちゃんっ
可哀想にッッ‥」
お爺は怪我の手当から帰ってきた苗の赤く腫れた太ももを眺め泣いている
「晴樹のバカアホがしっかりしとらんばっかりに苗ちゃんをこんな目に合わせてしまって!!」
‥なんで俺のせいなんだよ
「やっぱり苗ちゃんは晴樹のバカアホに任せることはできん!!」
可愛い筈の孫も苗と比べるとただのバカアホ呼ばわりだった
「苗ちゃん!!
今夜はみんなでバーベキューをしようじゃないか」
苗が喜びそうなことをしてやりたいお爺の提案だった
「ほんと?」
「あぁ!
材料も沢山用意しておるから」