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君に熱視線゚
第36章 続 バカンス
豪華なバーベキューもなんとか穏やかに済み、みんな満足気に引き上げて行く。
「苗!!―――」
「ん?」
夏目はホテルに戻る苗を呼び止めるとコソッと耳打ちした
「後でメールするから‥」
「うん。わかったょ」
夏目はそれだけ言うと苗とロビーで別れ自分達の部屋へ向かった。
晴樹はそのやり取りを黙って見つめている
「あ、もうみんな上に行っちゃった?」
「あぁ、‥お爺が食後のデザート食わしてやるって。おじさん達は部屋戻ったけど陸達は向こうで待ってる」
田中家の年長組はみんなもう部屋に戻ったあとだった
‥ん?兄さんまた機嫌悪そう‥
なんとなくテンションの低い晴樹の後を苗はついていく‥
「おお!来た来た。こっちだ‥」
レストランの係りの人に案内され、席に向かうとお爺が笑顔で手招きを繰り返す
その席には智晴も村井も座っていた。
「親父、暇みたいだな?仕事はいいのか?」
「あぁ、時間なんて作ろうと思えばいくらでも作れる。無駄をはぶけばな」
智晴は余裕で語る