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君に熱視線゚
第36章 続 バカンス

「ただ、妹みたいに可愛いがってるだけであんなにべったりなはずないだろ?携帯まであげてさ‥
俺なんか最初からすげー目の仇にされてるし‥

今日だって言われたよ‥
“苗に近づくな!!”って」

「うそ?!結城先輩が!??」

「‥‥‥あの人、苗のことめちゃめちゃ好きだよ…。

俺の好きには負けるけど!」


夏目の言葉を由美は今も信じられず背中でスヤスヤと眠る苗をジッと見つめる

「見てればわかるよ‥

ほら、―――」


そう言った夏目の目線の先には‥




「どこ行ってたんだ?」


田中家が泊まっている部屋の前で携帯をいじっていた晴樹がこちらに気づき声をかけてきた。


「なんで苗は寝てる?」

晴樹は夏目におぶられてる苗を覗き込む‥


‥―――!っ

そして気づいた‥


「酒飲んだのか?」

微かに酒の匂いが漂う。


「誰が飲ませた?」


「俺です。チュウハイを軽く飲んだだけですよ‥」


「‥‥‥由美ちゃんも飲んだの?」


「ぇいゃあたしは‥」

「‥‥‥まぁいい。取りあえず苗を布団に寝かせるから。」


晴樹はそう言って夏目を部屋に通した。


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