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君に熱視線゚
第36章 続 バカンス
大部屋に敷きつめられた布団を跨ぎオカンは寝言がうるさいから満作の隣に寝かしてくれと指示してくる
満作はもう酔い酔いで高イビキをかいていた
父、娘二人して大の字になって寝る姿はさすが遺伝子の濃さだと思わずにはいられない‥
「じゃあ‥おばさん、すいません、こんなに酒弱いって思わなかったから‥」
「あら、いいのよ。父に似なかったのはそこだけなんだから‥夏目クンも重いのにわざわざありがとね。」
詫びる夏目にオカンは反対に気をつかっている
そして頭を下げ部屋を出る夏目に晴樹は何も言わなかった。
「由美ちゃん‥」
「はい?」
「みんなで一緒に居た?」
「えあ、はい‥夏目クン達の部屋であともう一人、夏目クンの友達と‥」
「ずっと部屋でみんな一緒に?」
「はぃ‥」
由美は晴樹に嘘をついた‥
『俺、目の仇にされてる』
そう言った夏目の言葉が頭に残っていた‥
‥夏目クンと二人きりだったなんて言えないよ
「そうか‥
じゃぁ、俺も部屋に戻るから‥明日は潮干狩りの予定だからそのつもりで準備して。陸達もな‥」
晴樹は元気に返事を返す陸達の頭を撫で部屋をあとにした。