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君に熱視線゚
第4章 初夏

中島の言い方に少し違和感を覚えた苗は何かを言いかけたが、ちょうど授業の一限目のチャイムが鳴り中島はそのまま自分の席についた。


「ねぇ、由美‥中ちゃん何怒ってんの!?」


授業が始まってから苗は前の席の由美にコソッと聞いた‥


「そりゃ、怒るょってか‥羨ましい!!」

「羨ましい!?なんで?」

苗は羨ましがられる理由がわからない…

「なえちん、晴樹サンにエライ可愛いがられてるじゃん!しかも、手なんて繋いじゃってさっ!!
あん!あたしだって晴樹サンと手を繋ぎたい!!」



「手!?‥‥あたし手なんて繋いでたっけ!?」


「‥‥あんたって‥」


そう、苗はごく普通に晴樹に手を引かれていたため、ほとんど無意識のうちに晴樹の手を握っていた‥‥



「でも、それなら由美達だって可愛いがってもらえるじゃん!!
前に、食堂で妹みたいだからよろしくっつってたしさっ!」


「そりゃそうだけど妹じゃ意味ないじゃっ‥」

「コラっそこっ!
今、テストに出るとこ言ってるんだぞっ!!
お前達満点とる自信あるんだろうな!?」


「…すいません」「‥へい」


苗達はこの教科を見事赤点で飾りつけてしまうのであった‥‥

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