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君に熱視線゚
第37章 学園祭
「おお、すげーな
なんだこの行列‥
あいつなんの店やってんだ?」
そして‥晴樹のクラスまできた貴志は模擬店の繁盛ぶりに声を上げていた‥
「苗もわかんないだよ‥
兄さん聞いても絶対に教えてくれないしさ
“中は会員制だからお前は入れないぞ”って」
「会員制?んなわきゃねぇだろ
当日客ばっかなのにどうやって会員制にすんだよ?」
「―――‥そう言えばそだね」
貴志の見解に苗は素直に頷いている
「うーむ‥よっぽど怪しい何かをやってるに違いない‥ちょっとした情報を手に入れただよ。兄さんが萌え萌えするって!どんなか見たくてさ」
むうっと考え込みながら言う苗と貴志は目を合わせる
「萌え萌え‥?‥
見たいのか?よし、わかった。俺に任せろっ!
ようは誘(おび)き出しゃいいんだろ?」
貴志はそう言って晴樹の携帯に電話をかけた
♪〜
ひと休みしていた晴樹の携帯が鳴っていた。
‥ん?なんだ貴志の奴こんな時に
「もしもし‥」
「もっしー‥あれ?
晴樹?なんか周りうるせーな?大事な話しあったんだけどなんか聞こえにくいぜ?」
裏方に入って電話に出た晴樹に貴志は聞こえにくそうに訴える