この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第4章 初夏
「でもさぁ、由美はどうなの?
本気で兄さん狙い撃ちするんでしょ?」
「うん‥‥‥
だってさ、あたし結城先輩の前だと緊、張し‥ちゃっちゃ‥///」
「何?そのちゃっちゃって?!」
苗が弁当から顔を上げると真っ赤になった由美が口をパクパクしている
すると、椅子に腰掛けている苗の背後から肩にポンと両手を乗せた晴樹が上から顔を覗き込むんでいた…
顔を見上げた苗は“ンガ?”と変な鼻音をならし晴樹を確認する
「弁当旨い?」
「兄さん?‥
あれ、もう一人の兄さんは!?」
「ああ、ちょっと別行動‥
話しがあってね‥‥苗に‥」
二人のやり取りを由美はくいいるように見ている
‥はぁやっぱりカッコイイ!!
「話しって?」
目を丸くする苗に晴樹は人差し指をクイクイッと動かすと苗の肩を突然、引き寄せ耳打ちした
…ちょっ/// キャァ‐やだ、耳にキスしてるみたい!!
傾けた顎のラインも素敵っ…///
由美は目の前の光景に真っ赤になりながら脂汗をかいた。
そして晴樹の出現に驚いた周りの生徒も顔を赤らめ奇声をあげると、二人の接近を凝視している。