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君に熱視線゚
第38章 学園祭*付録
ただ──
ホッとしたのもつかの間‥
苗の変化球はあり得ない方向へと炸裂している
―バシっ!‥「いてっ!」
―バシッ!‥「…つぁっ…」
―バシッッ!‥「痛いっ!」
―バシ!‥「イタっ」
―バシッッ!!‥「痛ェェ!!苗、お前っ!?」
最後の一発は夏目に命中していた
「あ〜ぁ‥あっという間に弾、終わっちゃったよ‥」
一つもヒットが出せず苗は口を尖らせ、ふてくされている
そんな苗を見て晴樹は感心していた‥
‥ある意味すごいな
そう‥狙い通りではないにせよ、ある意味すごい‥
苗は確実に旗より小さい顔のゴーグルからでた僅かな肌の露出部分に弾を当てていた‥‥‥
よって、目的の克也とやっちんは無傷だったがそれ以外の的は、思わぬ犠牲をこうむっている
がっかりしながらティッシュを五個受け取る苗に晴樹は言う。
「DSとUSJのチケットが欲しいんだろ?
そこで座って待ってな。」
晴樹は弾を受け取りパチンコを構えた──
正当派の構えのせいか、苗とはぜんぜん威力の違う弾の音が空を切る!!
―ピシュ―ッッ!
一発目があっさりやっちんの頭の旗を射抜き風に泳がせていた。