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君に熱視線゚
第39章 海外からの来訪者


「期限内だったら使えるからそんな慌てなくてもいいじゃん」

ポケットを探りながら落ち込む夏目に気づき、克也はそう言って声を掛ける。
夏目は克也に慰められ肩を叩かれながら弁当を食べ始めていた。


だが、そんな夏目に幸運の女神が微笑みかける‥

‥かも、しれない出来事が―――――
















「あ、兄さん!!

ごみん!待った?
ちょっとは走ったんだけど」


上品な雰囲気の学食にバタバタとせわしなく現れた苗を見て晴樹は何故かホッとしていた‥

「別に走る必要はないだろ?‥//」


呆れた口調でそういいながらも嬉しさを隠すことはできなかった。

何故なら、一方的に誘って切った携帯を見つめながら「行くよ」そう返事を返さなかった苗に、晴樹は

“来ないかもしれない”

そんな不安を抱えていたのだ。


常に自分は待つ身の立場‥

そう思いながら待っていた男からすれば、好きな娘が急いで来てくれたことを嬉しいと思わない筈がない。

例えそれが、自分に逢いにではなく美味しいランチのためであったとしても‥


晴樹はとりあえず、苗がこの場に来てくれたことが嬉しかったのだ。

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