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君に熱視線゚
第39章 海外からの来訪者
「ところで苗‥」
弁当の感想を述べ終えて問いかける晴樹に苗は、ん?と返事を返す
「土曜日は十時に迎えに行くから。」
「土曜日?
ああ!土曜日ね」
「――‥」
一瞬忘れていたかのような返事を返す苗に晴樹は静かにキレる‥
そして落ち着きを取り戻すと再び口を開いた。
「苗‥」
「ん?」
「明日も一緒にランチしような。」
「ランチ?」
聞き返す苗に晴樹は頷き弁当をつつきながら答える
「ああ‥
明日も明後日もこれから毎日ランチご馳走してやるから。」
「‥‥」
そしてランチの皿から顔を上げ、無言で見つめてくる苗に晴樹は微笑んだ。
「明日は、肉詰めピーマンが食いたいなっ
今日、帰りに買い物行くか?」
さりげなく、自分の為に弁当を作ってこいと要望しながら、晴樹は予定を詰めて行く。
少しでも苗と居たい‥
ほんの少しでも、苗の時間は夏目には譲れない‥
晴樹は苗が自分と買い物に行くことを好むのを知っている。
何故なら‥
‥あ、そだ!トイレの紙がきれそうだった!兄さんに買いだめしてもらおっと!
そう、一緒に買い物したときは支払いはすべて晴樹持ちだったからだ‥