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君に熱視線゚
第39章 海外からの来訪者
「たくっ何急に言ってんだよ‥俺は今からデートだっつーの!」
晴樹はぶつぶつと愚痴をこぼしながら鏡で身なりを整える
「デート‥か‥//」
そうボソッと呟き返しながら晴樹は微かに笑みを浮かべた‥
鏡の前の香水を手首にひと降りすると残りを耳の後ろに擦りつける。
そして、チケットを忘れないように確認していると、今度は晴樹の耳に携帯のメール受信音が聞こえてきた。
苗からかと思い、晴樹は急いでメールを確認すると‥
〔鬼息子へ〕
「‥‥っ」
パパさんからのメールだった
題名を読んだ瞬間キレる晴樹‥
とりあえず、ずらずらと書き綴られたメールを読むと‥
〔誰も知る人の居ない土地で少女は心細さを胸に抱え震えることだろう‥
ああ!可哀想な少女‥
鬼のような男を慕い見知らぬ土地に降りたった少女は見捨てられたことも知らず慣れぬ土地をさ迷い行方不明に‥‥‥
そして、発見された時は変わり果てた姿で‥〕
「・・・・‥」
その先もずらずらとミステリー小説のような文章が書き綴られている‥
晴樹は途中で携帯を閉じていた…。
そして整えた髪をくしゃっと掻き上げベッドに座り込む。