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君に熱視線゚
第39章 海外からの来訪者
そして吐き捨てるように呟いた
「‥っんで、よりによって今日なんだよッ」
諦めきれない思いを抑え込むように晴樹は額を両手で覆い伏せぎ込む。
晴樹は苛立ちながら智晴に電話を掛け直していた‥
「行く気になったか?」
「行けないって!
用事があるって言ってんだろ!?
他の奴に頼めよ!無理なら俺が村井に頼むから‥」
「‥じゃあ、お前の用事を村井に頼め。」
「‥な‥ふざけんなよ!」
‥何、言ってんだよこのジジイ
勝手極まりない智晴の言葉に晴樹は一瞬、絶句していた。
そんな晴樹に智晴は構わずに続ける
「リディはお前が迎えにくるのを楽しみにしてるんだ。いざ、日本に着きました。でも、当の晴樹がいません。‥じゃあショックが大きいだろ?
リチャードにも日本に着いたら晴樹が全面バックアップするから安心しろって言ってある。
14歳の少女はお前を頼って日本にくるんだぞ。
今後のわが社の発展の為にも、リチャードの信用を無くすことはできん!
なんの我が儘か知らんが、お前の用事は大した用事じゃあないだろう?」
―――‥!
そう言った智晴の言葉に晴樹は反論することができなかった。