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君に熱視線゚
第39章 海外からの来訪者
日本のトップ企業、結城グループが世界のトップ企業に昇りつめる為にも、ビジネスパートナーのクライム家とはいいパートナーでありつづけたい。
晴樹もその中味は知っている
知っているからこそ、智晴にそう言いきられ反論を返すことができなかった‥
〃大した用事じゃない。〃
そう言われては返す言葉がない‥
自分の用事は
ただのデート‥
すごく楽しみにしていた、苗とのただのデート…
どっちが重要かなんて話しになれば――――
「ハァ‥っ
わかったよ。
俺が我慢すりゃいいんだろ!」
晴樹は強いため息を吐くと電話口で声を荒げて言った。そんな晴樹に智晴は静かに受け答える。
「わかればいい。
飛行機は一時に着くからそれに間に合うように頼んだぞ。エスコートもしっかりな」
智晴はそう言って晴樹に飛行機の便を伝えると電話を切った。
晴樹は切れた携帯を見つめ再び短いため息をつく。
そして苗に電話をかけた‥
「―――もしもし‥
苗?あのな‥
今日、ちょっと行けなくなった…。」
「え?なして?」
電話口から聞こえる苗の声を聞いて晴樹は言葉が詰る