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君に熱視線゚
第39章 海外からの来訪者
‥はあ‥っ‥ッッ
自分のベッドに腰掛け晴樹は顔を歪め感情を押し殺す。
怒りなのか何なのか‥やりきれない思いに押し潰されそうな気持ちを堪え、晴樹は歯を食いしばると柔らかな自分の髪を鷲掴み頭を抱え込んでいた
‥予定通りなら、ほんとなら俺は今、すごく楽しそうに笑ってたはずっ
なのになんだ、この状況は!?
「‥‥っなんでアイツと行くんだよッッ!!」
知らずのうちに抑えきれない思いが口をついて漏れる‥
‥なんで邪魔をする!?
なんでっ‥みんなして俺と苗の間に割り込むッ!?
自分の命を賭けてでも一緒に居たいくらい大好きな娘なのに‥
なんで一緒に居させてくれない?っ
もどかしさで胸が裂ける!
この数日間、デートのことで頭の中がいっぱいだった‥
苗を好きになってから、自分のほとんどの時間が苗でいっぱいだった‥
一緒にいたいと言えば、苗は簡単に返事を返してくれる
今までだって何度となく想いを伝えたつもりでいても苗は何も考えず簡単に返事を返す‥
“俺は苗とずっと一緒に居たい”
“うん!苗も兄さんとはずっと仲良くしたいだよ”