この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第4章 初夏
帰りのホームルームも終り苗は晴樹と約束した待ち合わせ場所でスタンバっていた。
…いゃ〜兄さんって
“あしながおじさん”
みたい!
おじさんじゃ悪いから
“あしなが兄さん”て命名しとこっ
苗はウキウキしながら晴樹を待っていた‥‥
そぅ今日のお昼にした内緒話しは…
『悪い!制服探せなかったから変わりに作ってやるよ!!
お古よりは新品の方がいいだろ!?どうせ3年間着るんだし…
今日、放課後に時間があったら寸法はかりに行くけどどうする?』
…いやぁ〜さすがは義理堅い理事長のお孫さんだ!!血を受け継いでるねぇ〜
苗は晴樹の言葉を思い出しながら理事長に感謝した。
「…苗っ!
悪いっ遅くなった!!
ちょっと巻くのに手間取って…じゃ、行くぞ」
晴樹は待ち合わせ場に来るなり詫びると、苗の腕を掴み後ろを気にしながら足早に歩き出した。
「巻くって何を巻いたの?」
「え、あぁ‥あのうるさい集団だよ‥‥
直哉に手伝ってもらって巻いたけど日増しにしつこくなってくんだよな」
「なんで、そんなにしつこいの?
何か目的でもあるのかね?
‥兄さんの肉体とか…ぐふっ」
苗はニヤリと微笑む…