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君に熱視線゚
第40章 心の変化
「‥もう、疲れた‥」
瞳を閉じたままボソっと呟く‥
苗を自分だけのものにしたかった‥
そんな想いを無理矢理閉じ込めた晴樹の心がそう言わせていた──
「リディ。
取りあえずどこに行きたい?」
「そうね!
まずは“アサクサ”ってとこ先に行きたいわ!!」
「浅草?」
今日は日曜日‥遅めの朝食を街中の喫茶店で済ませた晴樹達は少しずつ人気の増えてきた都会の真ん中で今後のスケジュールを組む。
晴樹は東京見物したいというリディに付き合い、街に来ていた…
「ダディが日本行ったらアサクサは絶対に行きなさいって!」
「‥‥
浅草ね、 わかったよ」
‥リチャードはとことん日本かぶれだな
晴樹はリディの望み通り浅草を目指した‥
「‥‥?
なに?苗姉ちゃんお腹壊したのか?」
昼前になって台所で昼食の準備をする苗に空が話しかける
「これは姉ちゃんのじゃないの!兄さんが風邪気味だから持って行くだょ!!」
苗は夕べ調子の悪そうだった晴樹の為にお粥と玉子酒を作っている所だった。