この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第40章 心の変化
作り終えたお粥をタッパーに詰め、みんなより早めに昼食を済ませた苗は昨日USJで購入した土産、バットマンのキーホルダーを持って晴樹の家に向かう。
―ピンポーン‥
苗は結城邸宅のインターホンを押した‥
『はい。どちら様でしょうか?』
装置からはダンディ村井の声が響いてくる‥
‥ムム、この声は推定42歳。独身ジェントルマンだな
「こんにちは!
苗様でごじゃります!」
装置の向こう側の人物を特定すると、苗は自分の名をそう名乗っていた‥
『‥‥
苗、様ですか?
どうぞお入り下さい。』
村井のその言葉と同時に門がゆっくりと開き、苗は玄関へと足を進めると村井が直ぐに出迎えてくれた‥
「兄さんの看病に来ました!」
「看病?」
来訪の目的を伝える苗に村井はオウム返しで返事をする
「看病とは、何の看病ですか?」
「‥‥‥?
兄さんが昨日風邪っぽかったから、看病しようと思って来ただけど・・・」
「風邪っぽい?」
「あれ?
もしかしてもう治った!?」
そう言って少し戸惑い焦りを見せる苗に村井は晴樹の留守を告げた
「え?出かけちゃった!?」