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君に熱視線゚
第4章 初夏
「‥ハレンチは関係ないだろ…」


晴樹の運転する姿に驚愕する苗に、晴樹はボードにはさんでいた免許証を取り出して苗に見せた




結城 晴樹
〇年〇月〇日生‥‥



「‥‥‥満19歳‥‥」

「そーゆうことっ!
納得できた!?」


「・・・あ〜なんだ!
そっかぁ…
お坊っちゃんのわりになかなかやるじゃん!!
2年も留年するなんて!!」

「留年じゃない!
留学だ!!‥‥アメリカの大学に留学してたんだよ。
経営学の勉強に‥‥」


ムキになる晴樹に苗は聞き返す

「‥‥‥大学!?」

「あぁ‥向こうはスキップてのがあるだろ?
2年に上がる前に向こうに行って、で今年帰って来たばっかりだから‥‥」


「‥‥せっかくスキップしたならワザワザまた、高校生しなくても‥‥」

苗は疑問をぶつける


「それは‥色々と事情が──」


「ふ 〜 ん‥‥
お金持ちも大変だ‥‥」


「‥つ‥着いたぞ‥
このビルの7Fがウチの制服デザインしてくれた人の事務所だから。
ちょっと降りて待ってて‥車、止めてくる。」


苗はビルの前で待ち晴樹と合流すると、7Fの事務所に向かった‥‥


― コンコン!
晴樹はドアをノックした。

「晴樹です」


「どうぞ入って!!」


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