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君に熱視線゚
第4章 初夏
「拓海(たくみ)サン久しぶりです。
すいません、今日はムリ言っちゃって‥‥」
「いやぁ、晴樹が頼み事なんて珍しいからね!
ここで恩でも売っておけば後々ウチも安泰だろ!ハハッ」
「俺に恩なんか売ったって何の得もないですよ‥
結城は兄貴達がもう継いでるんだから‥‥」
「何言ってんだよ!
一番の稼ぎ頭のくせしてっ。儲けてるって話しだぜ‥ん、コレで‥」
拓海はそうゆうと両手の指先を動かし“コレ”のポーズをとった。
「んじゃ、早めに済ませるか‥この子の制服でいいんだろ?」
「あぁ、苗、この人がウチの制服のデザインしてる拓海サン‥‥イタリアの有名なデザイナーなんだ。
主にスーツとかのデザインを手掛けてるから、着心地は最高だよ」
「そうなんですか!
この度は、お世話になりますっ!!」
苗は深々と頭を下げた。
「いゃいゃ、コチラこそ」
苗の丁寧なお辞儀に拓海も慌てて頭を下げる‥そして言った
「ハハッ!中々感じのイイ嫁さん候補じゃないか?
どうやって見つけたんだ?ん?」
拓海はからかうように晴樹をちらっと見た
「‥妹みたいなもんだよ──……///」