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君に熱視線゚
第41章 心の変化(苗の異変)
「クソ!‥
また、あの二人を見んのかよ!!」
晴樹は頭を抱え小さな声で言葉を吐き捨てた
あの日‥
付き合い始めて、手を繋ぎ学校から笑いながら帰って行く二人の姿‥あの時の景色が頭に浮かんで離れない‥
‥どんなに好きでもただ想ってるだけじゃッ‥なんにもならない!!
「‥んで‥っそんな約束してんだよ‥ッ‥」
両手で頭を抱え、今にも泣き崩れそうな表情を微かに見せる晴樹を直哉は心配そうに見つめている‥
‥なえっ‥
一緒に居たいっ
兄さんの立場でなんてほんとに我慢出来るわけないだろっ‥
ジジイじゃあるまいしっ
俺が‥援助するだけで満足なんて出来るわけないだろッッ
キスだって‥したくてしょうがないっ
苗の‥
柔らかい体だって思いっきり抱きたい──
酔って眠った苗と素肌を重ねて思いっきり抱きしめた感触が、鮮明に晴樹の脳裏に蘇る
一度知ってしまった好きな娘の感触‥そして体温‥
忘れられる筈がなかった‥
あの二人が付き合い出したら‥
やっぱり耐えられない‥
離れたくなくても‥
たぶん‥また俺が逃げる‥