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君に熱視線゚
第42章 すれ違い
「あ‥、
‥空、どこの病院か教えてくれるか‥っ‥」
電話の向こう側の晴樹の様子を伺うように問いかける空に晴樹は声をしぼりながら聞き返す
ソファにゆっくりと腰掛け肩を落として頭を抱え、晴樹は無意識に髪をくしゃくしゃと掻き乱していた。
晴樹の質問に空が電話口でゴソゴソしながら病院名を教えてくれている
『〇〇大学総合病院だよ。でも、明日の昼前には退院すると思うよ。』
「ああ、わかった‥
おばさんも一緒だろ?
ちょっと代われるか?」
晴樹に言われ空はオカンと電話を代わった
『晴樹クン?ごめんなさいね、心配かけちゃって‥
熱が下がったら退院するから気にしなくて大丈夫よ』
「いえ‥
連れ回したのも俺だし‥
疲れてるなんて、全然気づいてやれなくて‥おばさんも大変な時に、こんなことになって…。
すいません、ほんとに‥
明日、迎えに行きます。」
晴樹は電話口でオカンに詫びると自分の唇を噛み締めた
‥ほんとに、なにやってんだ俺!‥
自分が一緒に居たいばかりに疲れて帰ると言う苗を無理やり引き止めようとした‥