この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第42章 すれ違い
お宅のお嬢さんはそれを口に出す前に我慢してしまうんでしょう‥
我が侭を言っちゃいけないと思って‥寂しいって言えば我が侭になる。だから言わない‥でも、本音はすごく寂しい…
何度かお喋りしたんですがあれだけ、口が達者なのにそう言う感情面を口に出さないってのはやっぱり問題ですよ‥
ただ、本人自体がその寂しいって感情に気づいていないんでしょうね‥
だから、精神にくるまえに身体が先に警笛を鳴らすんです。よくあるでしょ?
指しゃぶりの癖がぬけないとか、爪を噛んでボロボロにするとか‥
口に出せない分、気づいて欲しくて身体がそうやって知らせるんですよ‥
なんで、風邪以外で思いあたらないようだったら高熱が出た時はなるべく我が侭を聞いてあげて下さい。
大人になったらいずれ治ると思いますから。”
‥って、それでこっちに戻って来た時に大学病院の方を紹介してもらって、かかりつけになったんだけど‥
だから、疲れのせいじゃないのよ
説明が面倒くさいから前はそう言ったけど‥//』
オカンは長い説明の後に、ホホっと誤魔化し笑いをしていた